第 4550 回

2050年カーボン・ニュートラルへ向けた電力業界再編の展望
ー電力システム改革からエネルギーシステム改革へー

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2021年5月25日(火) 13:30~16:30
※本セミナーに会場受講はありません。応募は「LIVE配信」または「動画配信」のどちらかでお願いします※
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電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

高橋 洋
都留文科大学 地域社会学科 教授
内閣府 再生可能エネルギー規制総点検タスクフォース委員

講演趣旨

 菅首相が2020年10月に2050年までのカーボン・ニュートラルを宣言し、日本でもエネルギー転換を踏まえた産業構造の転換が不可避になっています。
 そもそも日本では、2012年より電力システム改革が始まり、2020年の発送電分離など段階的に進められてきました。一方でエネルギー転換の最先端を行く欧州では、発送電分離などは20年以上前に完了し、電力業界の再編を経て、セクターカップリングなどのエネルギーシステム改革へと移行しています。今後日本でも、洋上風力の大量導入、水素エネルギーの利用などが期待され、中西経団連会長は電力業界の再編に言及しています。
 本セミナーでは、経済産業省の電力システム改革専門委員会の委員として2013年の答申の策定に携わり、現在は内閣府のタスクフォースの委員として、再生可能エネルギーの規制改革に取り組む講師が、カーボン・ニュートラルへ向かう世界的潮流を踏まえ、今後の日本の電力業界再編を展望します。
 なお、本講演では、講師新刊書『エネルギー転換の国際政治経済学』を参考書として配布します。

補足案内

●本セミナーのLIVE配信は、Zoomを利用します。
●動画配信は、開催当日、ご都合によりご参加になれない方に提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。動画の視聴期間は、ご案内開始から4週間です。

講演項目

1)カーボン・ニュートラルとエネルギー転換
・エネルギー転換とエネルギーシステム改革
・再生可能エネルギーの大量導入
・セクターカップリング:電化とPower-to-X
・水素エネルギーの可能性
2)カーボン・ニュートラルを巡る国際競争
・欧州のグリーンリカバリーと脱石炭火力政策
・欧州における電力業界再編:オーステッド、RWE・E.ON
・中国のエネルギー覇権戦略
・バイデン米政権のグリーン政策
3)日本のカーボン・ニュートラルと第5次エネルギー基本計画
・梶山経産大臣の非効率石炭フェードアウト
・菅首相の2050年カーボン・ニュートラル宣言
・第5次エネルギー基本計画の議論の動向
4)日本の電力システム改革の現状
・小売り全面自由化、発送電分離の現状
・再生可能エネルギーと系統制約:ノンファーム接続、出力抑制問題
・容量市場、スポット価格高騰問題
5)日本における電力業界再編の展望
・発電分野:洋上風力、原子力、ゼロエミッション火力
・送配電分野:TSOの統合、OCCTOのあり方、系統増強、国際送電
・小売り分野:デジタル化、サービス化

講師紹介

高橋 洋 (たかはし ひろし) 氏
 1993年東京大学法学部卒、同年ソニー入社。内閣官房IT担当室主幹、東京大学先端科学技術研究センター特任助教、富士通総研主任研究員を経て、2015年より都留文科大学地域社会学科教授。専門は電力システム改革、再生可能エネルギー政策。学術博士(東京大学)。経済産業省電力システム改革専門委員会委員、内閣府参与、外務省気候変動に関する有識者会合委員、内閣府再生可能エネルギー規制総点検タスクフォース委員などを歴任。
<著書>
 『エネルギー転換の国際政治経済学』(日本評論社、2021年)、『電力自由化 発送電分離から始まる日本の再生』(日本経済新聞出版社、2011年)など