第 4799 回

インテグリティ(integrity)の導入でコンプライアンス機能の真の充実を

LIVE配信動画配信
2022年2月25日(金) 13:30~16:30
※本セミナーに会場受講はありません。応募は「LIVE配信」または「動画配信」のどちらかでお願いします※
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電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

中山 達樹
中山国際法律事務所 代表弁護士
公認不正検査士 海外事業コンサルタント
一般社団法人グローバルチャレンジ 代表理事

講演趣旨

 社会がESG投資・SDGs・脱炭素へ向かい,コンプライアンスの要請は高まっているものの,関西電力の金品受領や三菱電機の検査不正事件はコンプライアンスの機能不全を明るみに出した。上から目線のMustを押し付けるコンプライアンスの病理は日本企業を蝕み,従業員の活力を奪っている。また,テレワークでの勤怠管理は各人の良心(インテグリティ)に頼る部分が大きく,従来型のコンプライアンスでは管理に限界がある。
 そこで,本セミナーでは,インテグリティの第一人者である国際弁護士が,精緻な理論と多くの企業研修の経験を踏まえ,インテグリティ理論を個人及び組織にどのように具体的に活かしていくかについて丁寧に解説する。

補足案内

●本セミナーのLIVE配信は、Zoomを利用します。
●動画配信は、開催当日、ご都合によりご参加になれない方に提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。動画の視聴期間は、ご案内開始から4週間です。

講演項目

1.コンプライアンスの限界と機能不全
(1)「お仕着せ」のコンプライアンスの機能的限界-検査不正等の分析
(2)不祥事の類型化不足が「ナンセンス」なコンプライアンスに-インテグリティの必要性
2.「インテグリティ」とは?
(1)日本におけるインテグリティの発展と最近のインテグリティ再評価
(2)インテグリティの現状-世界と日本の比較
(3)「インテグリティ」の真の意味とは?-「完全性」の意味するところ
3.コンプライアンスとインテグリティの違い
(1)コンプライアンスとインテグリティは表裏一体?その違いは?
(2)コンプライアンスの弱点を補う積極的意義-会社理念やリーダーシップとの親和性など
4.倫理・道徳とインテグリティの違い(組織のインテグリティ)
(1)個人におけるインテグリティ-コミュニケーション,リーダーシップ,エンゲージメントへ応用
(2)組織論としてのインテグリティ-組織がOne Teamであるために必要なステップ 
5.インテグリティを導入した場合のメリット
(1)「コンプライアンスの防波堤」として作用-勇気あるコミュニケーションとSpeak up
(2)インテグリティ(コンプライアンス)が「クリエイティブ」にプロフィットを産む
6.インテグリティを導入する場合のポイント
(1)当事者意識の向上
(2)ワークショップの4つのコツ
(3)違和感の共有方法 
(4)ハラスメント防止策 など

講師紹介

中山 達樹 (なかやま たつき) 氏
 1998年東京大学法学部卒業。2007年三宅・山崎法律事務所入所(2015年からパートナー)。2010年シンガポール国立大学ロースクール修士課程(アジア法専攻)修了。2010年~2011年にはシンガポールのDrew & Napier法律事務所に初の日本人弁護士として勤務。2015年中山国際法律事務所開設,同事務所代表弁護士。2013年中小機構国際化支援アドバイザー。2016年公認不正検査士。2017年一般社団法人グローバルチャレンジ設立,代表理事就任。論文・講演等の実績多数。
著書・論文
 『グローバル・ガバナンス・コンプライアンス―海外進出前のデザインから進出後の対応まで』『インテグリティ-コンプライアンスを超える組織論』中央経済社(2021年)など