第 4821 回

炭素価値を社会に実装する仕組みと脱炭素ビジネスの新しいアイデア例

LIVE配信動画配信
2022年3月18日(金) 9:30~11:30
※本セミナーに会場受講はありません。応募は「LIVE配信」または「動画配信」のどちらかでお願いします※
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電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

松尾 直樹
(公財)地球環境戦略研究機関 上席研究員
(有)クライメート・エキスパーツ 代表取締役

講演趣旨

 2050年カーボンニュートラル社会実現のためには,エネルギー供給面だけでなく,社会全体の仕組みに大きな変革が必要です.そのひとつの方向性が,炭素価値がどのように評価され社会に組み込まれていくか?という点になります.
 炭素価値を取引する排出権取引については,官製カーボンクレジット制度以外に,民間の自主的な市場も誕生しています。EUではトンあたり80ユーロの価値を持ったCO2取引の流動的な市場が形成されており,日本でも経済産業省がGXリーグというパイロットスキームを計画しています.
 一方,それらの排出権をどのようにユーザーが活用するか?という点については,電力会社などの大口ユーザーはもちろん,一般消費者に至るまで,さまざまな応用が考えられます.排出「券」という付加価値をどのように実装するかは,政府よりも民間の自由な発想が生きるエリアでもあります.加えて,より広い複数のSDGs価値のような提案も可能でしょう.これにはEV蓄電池の活用や再エネ発電の価値なども含まれます.
 本講演では,気候変動とエネルギー分野で国内外で活躍している講師が、カーボンニュートラルを目指す企業のご担当者などのために,上記を踏まえ,炭素価値を社会に実装する仕組みについて解説します。また,脱炭素ビジネスの新しいアイデア例なども紹介します.

補足案内

●本セミナーのLIVE配信は、Zoomを利用します。
●動画配信は、開催当日、ご都合によりご参加になれない方に提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。動画の視聴期間は、ご案内開始から4週間です。

講演項目

1. 炭素中立社会への大きな動き
 (1)日本のGHG目標とその背景
 (2)EUの戦略性: EU ETSと炭素国境調整メカニズム
2. 排出権取引制度
 (1)排出権取引制度の排出規制としての側面
 (2)排出権市場はいかに機能するか?(マクロとミクロの視点)
 (3)日本の排出権取引制度の検討現状と見通し
 (4)カーボンクレジット制度の実態
3. 炭素価値やSDGs価値の社会への実装アイデア例
 (1)排出権取引の制度としての将来の可能性
 (2)排出「券」としての各種利用可能性
 (3)電力に伴う価値とその応用例
 (4)SDGs価値とその応用例
 (5)企業としての新しい価値の創造や活かし方

講師紹介

松尾 直樹 (まつお なおき) 氏
 30年にわたって気候変動とエネルギー分野で国内外で活躍.国際枠組み,各種国内政策措置,排出権市場など多方面に詳しい.CDMでは世界最初の方法論取得に成功.https://www.iges.or.jp/jp/about/staff/matsuo-naoki
 現在、(有) クライメート・エキスパーツ 代表取締役 (温暖化コンサルティング) (2002–)、(株) PEARカーボンオフセット・イニシアティブ 代表取締役 (途上国ビジネス) (2007–)、(株) クールイノベーション 取締役 (革新的冷蔵技術・途上国コールドチェーン) (2020–)、(公財) 地球環境戦略研究機関 上席研究員 (気候変動問題戦略研究) (2017–)、慶應義塾大学 非常勤講師 (大学院低炭素関係) (2009–)等を兼務。
 その他、(財) 日本エネルギー経済研究所 (気候変動と電力の研究) (1991–1998)、(財) 地球環境戦略研究機関 (気候変動問題戦略研究) (1998–2002)、(財) 地球産業文化研究所 (IPCC) (1998–2001)等にも関与。大阪大学大学院理学研究科物理学専攻 博士後期課程修了 (理学博士)。