第 4834 回

太陽光や陸上風力の発電所開発における所有者不明土地の問題点
-特別措置法、民事基本法制の見直し、管理制度の創設などにつき解説-

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2022年4月1日(金) 13:30~16:30
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電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

江口 直明
ベーカー&マッケンジー法律事務所 パートナー 弁護士

講演趣旨

 太陽光発電所や陸上風力発電所の開発のための用地が減少してきており、今後開発用地を獲得していくためには今まで手を付けてこなかった所有者不明土地の開発を検討する必要が出てきた。
 これに合わせるかのように、「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法」(「所有者不明土地特別措置法」)が2019年6月1日から全面施行され、「民法等の一部を改正する法律」も2021年4月21日に可決成立し、4月28日に公布され、令和5年4月1日から施行されることが決まった。
 さらに2022年2月4日の閣議決定で所有者不明土地特別措置法で問題点であった再エネによる土地の使用権の上限期間を現行の10年からFIT/FIP期間に合わせた20年とすることが決まり、今国会で改正案が成立すれば再エネ利用に有効な改正となる。今回の民法の改正で創設された所有者不明土地の管理人制度は、当該土地に関してのみ選任される管理人で強力な権限が付与されている。
 いよいよ不明者所有土地の解消に向けた対応が動き出すことになる。このまま何もしなければ、所有者不明土地の面積は現在の九州本土を超える面積から、2040年には北海道の面積に匹敵する面積が所有者不明土地になってしまうと言われている。
 所有者不明土地の対応には一定の時間がかかるので、従来のFITや新設されるFIPの入札手続きとは時間軸が合わない。所有者不明土地を開発し、太陽光や風力発電所を建設していくには、コーポレートPPAで売電する新たな取り組みが望まれる。

補足案内

●企業内弁護士を除き、本セミナーへのご同業の応募はご遠慮ください。
●本セミナーのLIVE配信は、Zoomを利用します。
●動画配信は、開催当日、ご都合によりご参加になれない方に提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。動画の視聴期間は、ご案内開始から4週間です。

講演項目

1.所有者不明土地の問題点
2.所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法
3.所有者不明土地の解消に向けた民事基本法制の見直し
①所有者不明土地・建物の管理制度の創設
②不明共有者がいる場合の対応
4.不明者所有土地対応事例集(2021年5月国土交通省)のケース分析
5.太陽光発電所及び風力発電所のCorporate PPAによる開発

講師紹介

江口 直明 (えぐち なおあき) 氏
 ベーカー&マッケンジー法律事務所、金融グループ所属、再生可能エネルギーグループのリーダー。取扱風力案件:港湾洋上風力3件、ラウンド1一般海域洋上風力発電入札支援2件累計で1GW超、北海道幌延、北海道さらきとまない、北九州響灘、青森県六ヶ所村、愛媛県三崎町、秋田県八竜、石川県輪島、秋田港等累計17件、300MW超。取扱太陽光案件:丸紅大分82MW、ソフトバンクエナジー苫東安平111MW等の大規模案件、累計250件超、3,000MW超、屋根貸し案件、Corporate PPA。取扱バイオマス案件:吾妻木質バイオマス発電(13MW)、向浜バイオマス発電(20MW)、石狩バイオマス50MW, 50MW x 4と75MW x 3の輸入木質バイオマス発電案件等累計500MW。その他案件:IGCC福島石炭ガス化複合発電1,080MW(3,000億円超)、相馬港天然ガス火力発電1,180MW(1,400億円)等プロジェクトファイナンス、仙台空港、関西空港(入札支援)、福岡空港、熊本空港、北海道7空港(3,651億円インフラファイナンス)、広島空港等の民活空港案件。大阪ユニバーサルスタジオ向けプロジェクトファイナンス(1,250億円)福岡クリーンエナジー、東京臨海リサイクルパワー、第2期君津地域広域廃棄物PFI事業等Waste to Energy事業。
 1986年一橋大学法学部卒業、1988年東京弁護士会登録、1992年ロンドン大学(UCL)法学修士(国際ビジネス法)取得、1993年ベーカー&マッケンジーロンドン事務所勤務、内閣府PFI推進委員会専門委員(2010年~2020年)。日本風力発電協会洋上風力金融タスクフォースリーダー(2020年~)。
主な論文
 「日本におけるプロジェクト・ファイナンスの立法課題」(ジュリスト1238号)、「アジアにおけるプロジェクトファイナンス」(OKAJI)、「洋上風力発電金融ガイドブック」共著(日本風力発電協会2021年)他