第 4890 回

しっかり学ぶ「英文契約書」の基礎と応用

LIVE配信動画配信
2022年6月7日(火) 13:30~16:30
※本セミナーに会場受講はありません。応募は「LIVE配信」または「動画配信」のどちらかでお願いします※
地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

牧野 和夫
芝綜合法律事務所 弁護士・弁理士・米国ミシガン州弁護士

講演趣旨

 本セミナーは英文契約書を初めて学ぶ方のための、基礎知識とコツをつかむ講座です。
 英文契約書は非常に難解でわかりにくい印象がありますが、契約の基礎知識と必要最低限の法律英語がわかっていれば、十分に対応できます。ただ、自己流で学習しても、短期間での熟達は望めません。スポーツと同様に、最初に基本型を学び、それをベースに練習を積めば上達が早くなります。
 本講座では、頻繁に出てくる英文契約書特有の重要基本表現を厳選し、例文と一緒に紹介します。これらの基本表現をマスターすることで、相手方ドラフトのリスクを適切に評価でき、契約交渉の際に、適切かつ有効なカウンタープロポーザル(対案)を打てるようになり、結果として有利な交渉を行うことが可能となります。みなさんが英文契約書をマスターするためにどのようなステップを踏めばよいか、アクションプランの方向性も簡単に紹介します。
 本講座では、講師著『英文契約書の基本表現』(日本加除出版)を参考図書として配布します。
 〈この講座で学べること〉●英文契約書を読むための基礎知識の習得、●そのために頻繁に出てくる英文契約書特有の基本表現の習得、●相手方のドラフトのリスクを評価・把握した上で、対案(カウンタープロポーザル)の提示のための利用可能な基本表現の習得

補足案内

●本セミナーのLIVE配信は、Zoomを利用します。
●動画配信は、開催当日、ご都合によりご参加になれない方に提供するサービスです。セミナー開催終了後、3営業日以内のご案内開始を予定しております。動画の視聴期間は、ご案内開始から4週間です。

講演項目

 1.TOEIC300点から英文契約書へリベンジできるか
 2.英文契約書は難しいという先入観を捨てる
 3.日本語の契約書と英文契約書の書かれている根本思想の違い
 4.効果的に英文契約書を読むため一般的な構成(スタイル)を知る
 5.英文契約書のドラフトはどうやって書かれているのか
  英文契約書の5文型を押える
 6.英文契約書の雛型の入手・管理はどのようにしたらよいか
 7.英文契約書の必須基本表現
  (相手方ドラフトのリスク評価・把握と有利な交渉に必須な表現)
 (1)基本表現 助動詞
 (2)努力義務に関する表現
 (3)条件に関する表現
 (4)責任・保証に関する表現
 (5)法的拘束力に関する表現
 (6)具体例の列挙に関する表現
 (7)権利の法的性質に関する表現
 (8)選択権に関する表現
 (9)推定・法的擬制に関する表現
 (10)費用負担に関する表現
 (11)期限・期間・頻度に関する表現
 (12)損害の種類に関する表現
 (13)支払い条件、価格条件
 (14)保証、免責・補償、責任制限
 (15)同義語・類語の重複
 (16)売主と買主のどちらの約款が優先
 (17)交渉(修正コメント)で使える便利な表現
 8.一般条項(General Provisions)をマスターしよう
   とくに準拠法・裁判管轄・仲裁の合意時の留意点(exclusive v. non-exclusive jurisdictionの違い、結局どこの国にすべきか?)

講師紹介

牧野 和夫 (まきの かずお) 氏
 専門は法律・知的財産・IT・海外法務・M&A・人工知能・自動運転・創薬等。早稲田大学、琉球大学法科大学院、関西学院大学商学部・法学部、同志社大学商学部の各講師を兼任。最先端法務研究会座長 。早大法卒、ジョージタウン大ロースクール法学修士、General Motors Institute 優等修了、ハーバードロースクール交渉戦略プログラム修了。
 いすゞ自動車法務部課長、アップルコンピュータ法務部長、クレディスイス生命保険法務部長、内閣司法制度改革推進本部法曹養成検討会委員(新司法試験・法科大学院制度設計)、国士舘大学法学部教授、大宮法科大学院大学教授、一橋大学法科大学院講師等を歴任。
 著書 「初めての人のための契約書の実務」(中央経済社)など多数