第 5542 回
日本企業も留意すべき欧州サプライチェーン・デューデリジェンス規制と実務対応
~企業サステナビリティDD指令(CSDDD)、森林破壊フリー製品規則(EUDR)、バッテリー規則(EUBR)、強制労働産品規則(FLR)を中心に解説~
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2025年3月25日(火) 13:30~16:30
※本セミナーに会場受講はありません。応募は「LIVE配信」または「動画配信」のどちらかでお願いします※
地図
電話 03-3639-8858
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当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。
講師
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高橋 大祐 氏
真和総合法律事務所 パートナー弁護士
法学修士(米・仏・独・伊)
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講演趣旨
2024年7月、EUで、企業に対しサプライチェーンを通じた人権・環境デュー・ディリジェンス(DD)を義務付ける、企業サスナビリティDD指令(CSDDD)が発効しました。CSDDDは日本企業を含む非EU企業に対して域外適用される可能性があるほか、たとえ規制の適用を直接受けなくてもサプライチェーン上の取引先企業から同規制への対応を求められる形で、日本企業も実質的に影響を受ける可能性が高い状況です。
サプライチェーンDDを義務付けるEUの法規制はCSDDDに限定されません。森林破壊フリー製品規則(EUDR)、バッテリー規則(EUBR)、強制労働産品規則(FLR)や各国法規制など様々なルールが存在します。これらのルールは適用対象、対象分野、要求事項などが異なっており、各規制の異同をふまえた対応が求められます。さらに、DDの効果的な実施にあたっては、各国規制の根拠規範である国連ビジネスと人権指導原則やOECD多国籍企業行動指針の理解も欠かせません。
そこで、本セミナーでは、「ビジネスと人権」や環境サステナビリティもはじめグローバルコンプライアンス・危機管理を専門とする講師において、サプライチェーン・DDに関する欧州規制の最新動向・影響と日本企業の実務対応のあり方を解説します。
補足案内
●企業内弁護士を除き、本セミナーへのご同業の応募はご遠慮ください。●本セミナーではZoomを使います。「LIVE配信」に応募されますと、「動画配信」も利用できます。●応募後のキャンセルはご遠慮ください。開催当日の「LIVE配信」への参加が不都合となった場合は「動画配信」のみのご利用となります。その場合も料金は変わりありません。●最初から「動画配信」のみの応募もできます。●「動画配信」は、セミナー終了後、約3営業日後に配信を開始します。視聴期間は視聴開始から4週間です。
講演項目
I サステナビリティDD規制総論
1 根拠規範としての国連ビジネスと人権指導原則・OECD多国籍企業行動指針のポイントと影響
2 欧州におけるサプライチェーンDD規制の動向と影響
3 欧州以外におけるサプライチェーンDD規制の動向と影響
4 サプライチェーンDD規制を取り巻くアクターと影響
II サステナビリティDDに関する欧州規制の解説
1 企業サステナビリティDD指令(CSDDD)のポイントと影響
2 森林破壊フリー製品規則(EUDR)のポイントと影響
3 EUバッテリー規則(EUBR)のポイントと影響
4 強制労働産品規則(FLR)のポイントと影響
5 各規制の異同・関連性
III サステナビリティDDの実務
1 サステナビリティDDの要素と実践ステップ
2 サステナビリティDDを補完するツール:契約条項・データプラットフォーム・グリーバンスメカニズム
3 サステナビリティDDの不足が問題化した事例と教訓
4 サステナビリティDDに関するグッドプラクティス
5 日本企業における実践上の留意点
講師紹介
高橋 大祐 (たかはし だいすけ)氏
グローバルコンプライアンス、サステナビリティ/ESG、テクノロジー分野を専門として、企業・金融機関に対し、法的助言・デュー・ディリジェンス支援・危機管理・紛争解決を担当。
サプライチェーン・デュー・ディリジェンスの国際的な専門家として、国際法曹協会(IBA)ビジネスと人権委員会共同議長、国連ビジネスと人権政府間作業部会代理リーガルエキスパート、OECD責任ある企業行動センター・コンサルタント、外務省ビジネスと人権行動計画作業部会構成員、環境省環境デュー・ディリジェンス普及に関する検討会委員、ジェトロSDGs研究会委員などの公職も歴任。また、企業・金融機関のサステナビリティ委員会委員、サステナビリティ・アドバイザリーボード・メンバー等も務める。
法学修士(米・仏・独・伊)。欧州連合エラスムスムンドゥス奨学生プログラム及び米国フレッチャー法律外交大学院を修了。