第 5543 回

インパクト投資をめぐる国内外の最新動向と実務

ー投資手法・プロセス、設計、契約条項からExitまでを徹底解説

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2025年3月26日(水) 13:30~15:30
※本セミナーに会場受講はありません。応募は「LIVE配信」または「動画配信」のどちらかでお願いします※
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電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

渡邉 貴久
西村あさひ法律事務所・外国法共同事業
弁護士

講演趣旨

 近時、「インパクト投資」というキーワードが注目を集めている。特に日本では、内閣官房が公表した新しい資本主義の実現でのインパクト投資の普及促進が政策目標として明記され、2024 年3月には、金融庁が「インパクト投資(インパクトファイナス)に関する基本的指針」を公表し、また、GPIFのインパクト投資の解禁についての議論がなされる等、インパクト投資を取り巻く環境は大きく変化している。
 しかし、「インパクト投資とは何か? 」 「ESG 投資 と何が違うのか? 」 「そもそもインパクト投資の実施を検討するべきなのか? 」といった疑問をお持ちの方も少なくないのではないと思われる。また、すでにインパクト投資についての理解のある方も、インパクト投資において利用可能なスキームや具体的な投資プロセス・契約書における留意点についての理解は進んでいないように思われる。
 本セミナーでは、インパクト投資をめぐる国内外の動向や、最新の議論や事例、インパクト投資に関する実証分析に関する研究、国際的な団体におけるインパクトタームに関する議論等の紹介を交えながら、国内外の個別事例にも触れつつ、インパクト投資プロセスにおける留意点、インパクト投資に利用可能な設計、ガバナンスにおける工夫、エグジット等における考慮要素等し込み方などを分かりやすく解説する。

補足案内

法律事務所にご所属の方は本セミナーへの申込をご遠慮願います。●本セミナーではZoomを使います。「LIVE配信」に応募されますと、「動画配信」も利用できます。●応募後のキャンセルはご遠慮ください。開催当日の「LIVE配信」への参加が不都合となった場合は「動画配信」のみのご利用となります。その場合も料金は変わりありません。●最初から「動画配信」のみの応募もできます。●「動画配信」は、セミナー終了後、約3営業日後に配信を開始します。視聴期間は視聴開始から4週間です。

講演項目

0.イントロダクション
 (1)インパクト投資の市場規模や成長の背景
 (2)インパクト投資の対象・プレイヤーの概要
1.インパクト投資の基礎
 (1)インパクトとは?インパクト投資の定義とは?
 (2)インパクト投資と他の投資の比較
 (3)日本のインパクト投資をめぐる動向
 (4)インパクトと企業価値・リターン等についての議論
2. インパクト投資の手法・プロセス
 (1)アセットタイプ別のインパクト投資の特徴(上場・非上場)
 (2)投資プロセス別の留意点
3. インパクト投資に利用可能な設計
 (1)負債の設計
 (2)エクイティの設計
 (3)ブレンデッド・ファイナンス
4. インパクト投資における契約条項
 (1)インパクト投資における契約条項の概要
 (2)海外におけるインパクト契約に関する実証研究やタームシートの紹介
 (3)契約条項例の解説
5. インパクト企業のガバナンスと長期的成功への道筋
 (1)ミッションの定款への組込み
 (2)ガバナンスにおける工夫の方法
 (3)黄金株・スチュワートシップ・オーナーシップ
6. インパクト投資における Exit
 (1)Exit の考え方(責任あるExit)
 (2)IPO・M&A に変わる選択肢としての Exit to Community (E to C)
※小項目については変更する可能性があります。

講師紹介

渡邉 貴久 (わたなべ たかひさ) 氏
 2013年慶応義塾大学法学部法律学科卒業、2014年弁護士登録、2023年 UC バークレー・ロースクール修了(LL.M.)、2024年オックスフォード大学ビジネススクール修了(MBA)。Global Alliance of Impact Lawyers アジア太平洋地域理事、一般財団法人社会的 インパクト・マネジメント・イニシアチブ(SIMI) フェロー等。
 M&A・コーポレートを中心 とする一般的な企業法務全般に加え、国内外の ESG 関連規制やインパクト投資を含むサステナブルファイナンス、インパクトスタートアップ、ソーシャルエンタープライズ支援 (B Corp 認証を含む)等のサステナビリティ関連の専門性を有する。
 近著 (共著を含む) :Practical Impact of EU CSRD/CSDDD on Asian Companies (GAIL 、2024年)、 「周辺学」で差がつく M&A -M&A とサステナビリティ・ESG(ビジネス法務)、スタートアップを対象 としたインパクト投資に関する契約条項の検討 (N&A ニューズレター2023年12月19日号)等