第 5572 回

秘密保持契約(NDA)による企業情報防衛策

-最近の法改正・裁判例を踏まえて-

LIVE配信動画配信
2025年4月1日(火) 13:30~16:30
※本セミナーに会場受講はありません。応募は「LIVE配信」または「動画配信」のどちらかでお願いします※
地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

牧野 和夫
芝綜合法律事務所 弁護士・弁理士・米国ミシガン州弁護士

講演趣旨

 NDA(Non-Disclosure Agreement)契約とは、他社との業務提携などにおいて自社の秘密情報を他社に開示する際に、開示情報の漏洩がないように守らせる秘密保持契約のことです。
 残念ながら、新日鉄住金特殊鋼板製造ノウハウや東芝半導体データ、最近のソフトバンク5G基地局データやかっぱ寿司の営業データなどの企業の秘密情報漏洩事件が後を絶たず、企業防衛の立場から緊急に見直しをすべき状況になっています。
 そこで、本セミナーでは、最近の重要判例を分析しつつ、NDAによる効果的管理を始め、企業のあるべき秘密情報及び人材の具体的な管理方法に至るまでを解説します。

補足案内

●本セミナーではZoomを使います。「LIVE配信」に応募されますと、「動画配信」も利用できます。●応募後のキャンセルはご遠慮ください。開催当日の「LIVE配信」への参加が不都合となった場合は「動画配信」のみのご利用となります。その場合も料金は変わりありません。●最初から「動画配信」のみの応募もできます。●「動画配信」は、セミナー終了後、約3営業日後に配信を開始します。視聴期間は視聴開始から4週間です。

講演項目

1 はじめに 知的財産権で非常に重要なポジションを占める「営業秘密」
 ・「営業秘密」の具体例
 ・顧客リストなどの個人情報も「営業秘密」に含まれる
2 ケーススタディー 
 ・最近の営業秘密漏洩事件の状況(経済産業省の資料から)
 ・最近の営業秘密漏洩事件(裁判例)の分析
 ・新日鉄住金特殊鋼板製造ノウハウ事件のポイントと対応
 ・東芝半導体データ漏洩事件のポイントと対応
 ・ソフトバンク5G基地局データ漏洩事件のポイントと対応
 ・かっぱ寿司の営業データ漏洩事件のポイントと対応
 ・その他最近の営業秘密漏洩事件の重要判例の分析と対応
3 法的なルールの解説
 ・不正競争防止法による営業秘密の保護
 ・ルールの概要と罰則・救済規定
 ・規制の強化が行われてきたが、それで十分か。
4 「秘密保持契約書(Non Disclosure Agreement = NDA)」の管理
 ・NDAの法的効力の限界(NDA神話の崩壊)と効果的な実務対応
 ・準拠法と紛争解決(仲裁や裁判管轄)は合意しない方が良いって本当?
 ・シリコンバレー流の営業秘密保護の実際?(元アップル法務部長が語る)
 ・新興国企業とのNDA締結後の運用で注意すべき必須ポイント
5 企業のあるべき秘密情報の管理方法
 ・営業秘密の管理、人事管理のあるべき姿は何か
 ・引き抜き防止の具体的方策の検討(アメリカのハイテク企業の対応)
 ・「競争他社へ転職します」と幹部社員から言われた場合の具体的な対応

講師紹介

牧野 和夫 (まきの かずお) 氏
 専門は法律・知的財産・IT・海外法務・M&A・人工知能・自動運転・創薬等。早稲田大学、琉球大学法科大学院、関西学院大学商学部・法学部、同志社大学商学部の各講師を兼任。最先端法務研究会座長 。早大法卒、ジョージタウン大ロースクール法学修士、General Motors Institute 優等修了、ハーバードロースクール交渉戦略プログラム修了。
 いすゞ自動車法務部課長、アップルコンピュータ法務部長、クレディスイス生命保険法務部長、内閣司法制度改革推進本部法曹養成検討会委員(新司法試験・法科大学院制度設計)、国士舘大学法学部教授、大宮法科大学院大学教授、一橋大学法科大学院講師等を歴任。
 著書 「初めての人のための契約書の実務」(中央経済社)など多数