第 5552 回

銀行におけるTCFD(気候変動)やTNFD(生物多様性)への対応とは
ー投融資を通じた間接的効果の把握と戦略への道筋ー

LIVE配信動画配信
2025年4月10日(木) 13:30~16:00
※本セミナーに会場受講はありません。応募は「LIVE配信」または「動画配信」のどちらかでお願いします※
地図
電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

浜田 陽二
アビームコンサルティング株式会社
金融ビジネスユニット シニアエキスパート

講演趣旨

 2017年6月のTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に続き、2023年9月にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)が公表され、銀行は地球環境変化に対するリスクや機会への対応を順次進めているが、現時点ではTNFDに関しては何の開示も行われていない銀行も一部で見受けられる。
 今般、日米欧の大手行および国内地域銀行の開示についての独自調査結果に基づき、TNFD対応で紹介され ているツールの活用も含め、対応水準を三段階に分けて、銀行の地球環境変化対応を効率的に行うことを目指す内容としており、中には大手行におけるTCFD・TNFD対応の応用による他業務への有効活用の紹介も想定している。
 なお、本セミナーで説明する内容に関しては、「Scope3カテゴリー15」のような、取引先を通じた対応や地球環境変化への実務対応に着眼点を置いており、TCFDやTNFDの解釈説明ではないことにご留意いただきたい。

補足案内

●企業内弁護士を除き本セミナーへのご同業の応募はご遠慮ください。また反社会的組織の人は参加できません。●本セミナーはZoomで行います。●「LIVE配信」に応人されますと、「動画配信」も利用できます。●応募後のキャンセルはご遠慮ください。開催当日の「LIVE配信」への参加が不都合となった場合は「動画配信」のみのご利用となります。その場合も料金は変わりありません。●最初から「動画配信」のみの応募もできます。●「動画配信」は、セミナー終了後、約3営業日後に配信を開始します。視聴期間は視聴開始から4週間です。

講演項目

1. 地球環境変化に対する開示状況(2024年10月時点)
 (1)調査概要
 (2)日米欧大手行の状況
 (3)国内地域銀行の状況
 (4)各地域や業態での特徴等(開示状況まとめ)
2. 水準別対応作業と課題等
 (1)初期段階
 (2)第二段階
 (3)最終段階
 (4)LEAP作業で使えそうなツール等
3. 大手行における各種応用事例等
 (1)海外大手行での各種高度化や応用事例
 (2)国内ではほとんど事例がない開示説明事項等
4. テスト分析を通じたTNFD対応上の論点等
 (1)オガララ帯水層の水ストレス
 (2)国内肉牛生産者に関するTNFD対応上の評価

講師紹介

浜田 陽二 (はまだ ようじ) 氏
 慶應義塾大学商学部卒業後、1989年4月株式会社日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)入行。融資部門、市場部門、金融法人部門等を歴任し、銀行勘定と特定取引勘定での運用や、資本調達交渉を含めた資産・負債・資本すべてに関する業務を経験。2006年11月にみずほ証券株式会社入社、財務企画部門にて調達業務や規制対策等を経験し、2014年2月アビームコンサルティング株式会社入社。
 著書 『企業と投資家を結ぶESG・SDGs 企業評価と投資判断の新評価軸』(2021年09月 共著)、『バーゼルⅢ流動性規制が変えるリスク管理』、『リスクアペタイト・フレームワーク―銀行の業務計画精緻化アプローチ』(ともに金融財政事情研究会)等