第 5551 回

電気だけでなく“水”をがぶ飲みする生成AIの問題分析

ー急増するデータセンターが水資源を大量消費、命の水が枯渇する恐れー

LIVE配信動画配信
2025年4月9日(水) 13:30~15:30
※本セミナーに会場受講はありません。応募は「LIVE配信」または「動画配信」のどちらかでお願いします※
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電話 03-3639-8858
当セミナーは全 回のシリーズ開催です。
1回のみでもお申込みいただけます。

講師

吉村 和就
グローバルウォータ・ジャパンGWJ 代表 
国連本部テクニカルアドバイザー

講演趣旨

 2022年、生成AIを代表する「ChatGPT」がリリースされて以来、生成AI関連の様々なサービスが世界中でリリースされ、2023年は「生成AI元年」となった。そのため、生成AI関連サービスの普及を支える大型データセンター(DC)も次々を新設・増設され、関連ビジネスは繁栄を見せている。
 だが一方で、生成AIが「電気と水をがぶ飲み」することを懸念する声も上がっている。
 電気については、DCが大量の電気を必要とするため、世界中の電力会社が電力の需給対応に頭を悩ませている。有識者の中には小型の原発も必要だと主張する人もいるなど、広く注目されている。
 一方、水資源についても、半導体はその製造過程において大量の水を使用するだけでなく、DCのコンピュータサーバーは半導体の塊であり、発熱し暴走するのを防ぐために、大量の冷却水が消費される。にもかかわらず、電気に比し、水問題への関心はあまり高いように見えない。
 そこで、本講演では、①生成AIの水需要予測、②半導体製造時の水問題、③GAFAMと称される巨大テック企業(グーグル、アマゾンなど)の水戦略、④生成AI向け水資源使用量の削減策などについて論じ、関係者の今後の対策の参考としてもらいたい。

補足案内

●本セミナーには弁護士の方も参加できます。一方、反社組織の方は参加できません。●本セミナーはZoomで行います。●「LIVE配信」に応人されますと、「動画配信」も利用できます。●応募後のキャンセルはご遠慮ください。開催当日の「LIVE配信」への参加が不都合となった場合は「動画配信」のみのご利用となります。その場合も料金は変わりありません。●最初から「動画配信」のみの応募もできます。●「動画配信」は、セミナー終了後、約3営業日後に配信を開始します。視聴期間は視聴開始から4週間です。●本セミナーには反社会的組織の人は参加できません。

講演項目

1.世界のデータセンターの現状と将来性
 ・データセンターの世界配置図
 ・データセンターの電力需要予測
2.AI向けデータセンターの水冷化の動き
 ・冷却方式
 ・冷却用水の量と質
 ・世界各国のデータセンター向け水への規制
 ・生成AI向け水への訴訟問題
3.巨大テック企業の水戦略
 ・マイクロソフト
 ・アマゾン
 ・グーグル
 ・TSMC(台湾)
4.日本の動き
 ・外資系ビックテックの国内への投資
 ・NTTの戦略
5.世界に貢献できる日本の水処理技術
 ・水理膜(RO膜、NF膜)
 ・節水技術、DX化

講師紹介

吉村 和就 (よしむら かずなり) 氏
 日本を代表する水環境問題の専門家の一人。国連本部勤務の経験を踏まえ、日本の環境技術を世界に広める活動を続けている。その間多くの講演(英語、日本語)をこなし、関連業界紙や専門誌、海外メディアに数多く寄稿。最近では、水の安全保障戦略機構・技術普及委員長、経済産業省「水ビジネス国際展開研究会」の委員など。また国際的に通用する若手の教育にも力を入れている。
 その他、国連本部テクニカルアドバイザー、水の安全保障戦略機構・技術普及委員長、経済産業省「水ビジネス国際展開研究会」委員、(社)日本水道協会・特別会員、日本水フォーラム理事など要職を歴任。
 著書: 『水に流せない水の話(角川文庫)、『水ビジネスに 挑む』(技術評論社)、『水ビジネスのカラクリが判る本』(秀和システム)など20編以上